2019.11.16
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【メッキ技能士直伝】工業用洗浄に最適なアルカリ浸漬脱脂の基本と応用

工業用洗浄において、アルカリ浸漬脱脂は非常に効果的な方法として広く利用されています。この記事では、アルカリ浸漬脱脂の基本概念、具体的な利用方法、そのメリットについて詳しく解説します。
1. アルカリ浸漬脱脂の基本概念
アルカリ浸漬脱脂とは、アルカリ性の溶液に対象物を浸漬し、表面の油脂や汚れを化学的に分解・除去する洗浄方法です。アルカリ溶液は、一般的に水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの強アルカリ性化合物が用いられます。これらの化合物が汚れと反応し、脂肪酸の塩(石鹸)を生成して汚れを除去します。
アルカリ脱脂は溶剤を使用しない金属の脱脂方法として古くから使用されます。
水溶液を使用するので安価で安全な脱脂方法です。
2. アルカリ浸漬脱脂のメリット
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高い洗浄効果
アルカリ性の溶液が油脂や有機汚れを化学的に分解するため、頑固な汚れも効果的に除去できます。 -
広範な適用性
金属、プラスチック、ガラスなど、さまざまな材料に対して適用可能です。 -
コスト効率
比較的安価な化学薬品を使用するため、コストパフォーマンスが高いです。 -
環境への配慮
適切な処理を行うことで、環境負荷を最小限に抑えることができます。
以前はトリクロロエチレンなどの塩素系有機溶剤を使用した脱脂洗浄を行っておりましたが、オゾン層の破壊・塩素系有機溶剤の毒性などの問題から溶剤脱脂を用いず、アルカリ浸漬脱脂や電解脱脂洗浄などのみで脱脂が行われるようになってきました。
3. まとめ
アルカリ浸漬脱脂は、工業用の洗浄において非常に有効な手法であり、さまざまなメリットを提供します。高い洗浄効果、広範な適用性、コスト効率の良さから、多くの業界で採用されています。





