1. 硬質アルマイト処理とは?
硬質アルマイトは「素材表面に皮膜を“足す”だけ」の処理と違い、 皮膜が成長する過程で素材側も反応に関与します。 そのため、仕上がりの検討では膜厚だけでなく、用途や寸法要件も含めた確認が重要になります。
2. 注意すべきポイント(寸法・膜厚の考え方)
ポイント:仕上がり寸法での管理が必要になるケース
仕上がり寸法が厳密に決まっている場合は、単に「膜厚指定」だけでなく、 前加工寸法(処理前寸法)を含めた取り決め・確認が有効です。
- 硬質アルマイトは、狙いの性能(耐摩耗など)と寸法要件をセットで整理する
- 公差が厳しい部品は、処理前の寸法設計(どの寸法で仕上げるか)を事前に詰める
3. 実例紹介(寸法公差がある場合の考え方)
例として、ある公差付き寸法の部品に黒色硬質アルマイトを施し、最終寸法を公差内に収めたい場合、 「処理後に増える(見かけ上の)寸法」を見込んで、処理前寸法を調整する考え方が紹介されています。
| 検討項目 | 要点(要約) |
|---|---|
| 公差のある仕上がり寸法 | 処理後に寸法が変化する前提で、前加工寸法を決める |
| 増加の見込み | 片側方向に数µm〜十数µm単位で変化するケースがあるため、事前に相談・試作で確認 |
| 決め方 | 膜厚指定だけでなく、機能要件+仕上がり寸法で管理するとトラブルを減らしやすい |
4. まとめ
硬質アルマイトは、性能面のメリットがある一方で、寸法要件が厳しい部品では 「処理前寸法の設計」や「仕上がり寸法での管理」が重要になり得ます。 図面公差や狙いの用途(耐摩耗・外観など)を伝えたうえで、処理条件と合わせて最適化するのがポイントです。






