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2019.11.22

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【メッキ技能士直伝】意外に知られていない電気抵抗、接触抵抗No.1は銀メッキ!!

電気抵抗や接触抵抗の優れたメッキと考えた場合、候補に上がるメッキ皮膜としましては金メッキや銅メッキが出て来ますが、実は電気抵抗、接触抵抗No.1は銀めっきなんです。

銀の基本的な特徴

銀の元素記号はAgですが、Agはラテン語のargentum(読み方:アルゲントゥム)に由来しており、白いや輝くという意味です。

銀の用途は産業用が半分以上となっております。

電気抵抗、接触抵抗値データ

金属 元素 電気抵抗率 (nΩ) 熱伝導率 (W/m·K) 融点 (℃)
Ag 15.9 429 960
Cu 16.8 401 1083
Au 22.1 317 1063
アルミ Al 28.2 237 660
ロジウム Rh 43.0 150 1966
マグネシウム Mg 43.9 156 650
タングステン W 52.8 174 3422
モリブデン Mo 53.4 138 2610
亜鉛 Zn 59.0 116 419
コバルト Co 62.4 100 1495
ニッケル Ni 69.3 90.7 1453
カドミウム Cd 72.7 96.8 1413
Fe 96.1 80.2 1536
白金 Pt 105.0 71.6 1769
パラジウム Pd 105.4 71.8 2963
スズ Sn 115.0 67 231
クロム Cr 125.0 93.7 1907
Pb 208.0 35.3 327
チタン Ti 420.0 21.9 1668

熱伝導率でもNo.1の銀

これらのデータからハイブリッド自動車や電気自動車に用いる大電流用端子のニーズに対しては銀めっきが優れている事がご理解頂けると思います。

電気抵抗以外にも熱伝導率もNo.1で、可視光線の反射率も金属中で最大となります。

また、延性(素材が破断せずに柔軟に変形する限界)も非常に優れているため、1gの銀で約2kmの線に加工する事が可能です。

銀メッキは硫化により色が変色してしまう。


銀は空気中の硫化水素、亜硫酸ガス、水蒸気と反応して硫化銀を作り出します。

硫化銀の膜は厚くなるに従い灰色から黒色に変わります。

この黒色化する現象を利用し戦国時代の将軍や大名などは毒味に使っていました。

当時の毒は硫砒鉄の粉末を加熱して発生する亜砒酸ガスを冷却して作った結晶でしたが、亜砒素精錬技術が粗悪であったことから硫黄が亜砒酸に混合していたためこの硫黄に銀が反応し変色することで判断しておりました。

硫化速度は湿度や温度などの影響により生成速度が異なりますので保管環境や移送環境にも注意が必要です。

まとめ

銀メッキの硫化を防ぐ目的でロジウムメッキやクロメート、変色防止剤での保護など様々な方法で変色を防ぐ方法を行なっておりますが、メッキ後の使用目的で接触抵抗が必要や見た目が必要などにより硫化を防ぐ方法も選定が必要となります。

銀メッキを使用される目的をしっかりメッキ処理メーカーに伝えどのような変色防止が有効か提案頂くのがよろしいかと思います。

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