金属へのめっき処理を施す場合、クライアント様にご質問頂く内容としまして以下の
内容がございます。
「めっき処理のし易い材料ってありますか?」
金属へのメッキで処理を施し易い材料としてご説明させて頂く際に
サビの発生し易い材料ほどめっき処理し易い材料ですとお答えさせて頂いております。
チタンやステンレスなどのサビが発生しにくい材料よりも鉄材の方がめっき処理が
施す事が比較的やり易い材料となります。
今回はそのめっき処理が難しい材料へのメッキ処理の一般的な工程をご紹介させて頂きます。
鉄材の前処理を知りたい方はこちらの記事をどうぞ
(6)ステンレス鋼
①浸漬脱脂→ ②水洗→ ③電解脱脂(陽極) → ④水洗→⑤活性化(酸電解(陰極)、例えば硫酸5~50%、室温、0.5~2.5 A/dm2) → ⑥水洗→⑦ニッケルストライク(塩化ニッケル+塩酸) → めっき
(7)チタン
①表面洗浄(通常の方法による洗浄) → ②ピックリング(フッ化水素酸1:硝酸2、室温、赤色発煙まで) → ③水洗(冷水) → ④エッチング(重クロム酸ナトリウム254g/L+フッ化水素酸46ml/L、82~98℃、20 分) → ⑤水洗→ ⑥電気めっき(クロム、硫酸銅、ニッケル) →
→ ⑦熱処理(アルゴンガス中、1~5 時間、430~650℃)
(8)モリブデン
①アルカリ洗浄(電解脱脂、鉄鋼用浸漬脱脂も可) → ②活性化(陽極エッチング、硫酸885g/L+りん酸720g/L、7~8A/dm2、室温、2~3 分) →③エッチング(フェリシアン化カリウム300g/L+水酸化カリウム98g/L、10A/dm2、1 分、85℃) → ④クロムストライク(無水クロム酸500g/L + 硫酸5g/L) → ⑤ニッケルめっき
(9)タングステン
①サンドブラスト(表面汚染物除去) → ②浸漬脱脂(熱アルカリ洗浄液中) → ③陽極エッチング(水酸化カリウム30g/L、48~60℃、2~3 分) → ④水洗→⑤中和(10%硫酸) → ⑥水洗 → ⑦クロムストライク(無水クロム酸250g/L+硫酸2.5g/L、15~25A/dm2、60~72℃、1~3 分)→ ⑧水洗→ ⑨酸活性化(20%塩酸、2~5 秒) → ⑩水洗→ ⑪ニッケルストライク(硫酸ニッケル浴、5~10A/dm2、21~33℃、2~5 分) → ⑫水洗→ めっき
(10)マグネシウム
①浸漬脱脂(カセイアルカリ浴、PH12 以上) → ②ピックリング(りん酸1.35~1.50kg/L、室温、1~5 分)→ ③活性化(酸化防止のためフッ化物で被覆、りん酸260g/L+酸性フッ化アンモニウ60g/L) → ④ジンケート処理(硫酸亜鉛10g/L+ピロりん酸ナトリウム80g/L、1~5 分、緩やかに攪拌) →
→ ⑤銅ストライク(シアン化第一銅41g/L+シアン化カリウム 68g/L+フッ化カリウム 30g/L、0.5~2A/dm2、PH9.6~10.4、54~60℃、緩やかに攪拌、1~2V 印加しながらめっき槽へ。ガスが発生しないように手早く電圧調整)→ めっき
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