(1)オームの法則
電気の流れを電流といい、その強さはアンペア(A)という単位で表わします。
電気が流れるためには電位差が必要です。これは水が流れる水位の差がないと流れないのと同じです。
この電位差を電圧といい、その強さはボルト(Ⅴ)という単位で表わします。
水が流れる時にはいろいろな摩擦が起こるように、電気が電線を流れる時にも電線のサイズによって電流が流れるのを妨害する作用があります。これを抵抗といい、オーム(Ω)という単位で表わします。
以上の電圧(Ⅴ)、電流(A)、抵抗(Ω)には次の様な関係がある。
この関係をオームの法則という。
例えば、同じ電圧が出ていても、負荷の抵抗が増すと、電線を流れる電流は小さくなることを意味しています。
(2)電力
電線に電流が流れるとある一定の仕事をする。この仕事を電力といい、ワット(W)の単位で表し、W=V×Aとなります。
例えば、100Vの電圧で2Aの電流を流したとすると、200Wの仕事をした事になります。
100V × 2A = 200W
仕事量は仕事と時間の積で表され、例えば1キロワット時(KWh)とは200Wの電力であれば5時間通したときの仕事量です。
(3)直流と交流
電流の流れる方向がいつも一定の場合を直流と(DC)といいます。
電流の流れが時間によって反対になるのを、交流(AC)といいます。
1秒間に変わる回数を周波数(Hz、ヘルツ)といい、電力は関東地方より東は50ヘルツ、中部関西方面より西では60 ヘルツです。
交流を直流にかえることを整流といい、めっきには直流を用いるので、一般の商用交流電流を整流器などで直流に変えています。
(4)電流効率
理論的には1ファラデーの電気量で1g 当量の物質が析出しますが、実際のめっき作業では目的物以外のイオン、例えば水素イオンなどの還元反応が起こり多くの場合、金属の化学当量に相当するだけのめっきは析出しません。
実際のめっきの析出量は理論値より低いのが普通で、この理論値と実際の析出量の比を電流効率といいます。
電流効率が100%に近いほど、析出の速いめっきを施すことができます。
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