プラスチックで整形された製品を金属のような表面状態にしたい~って事ありますよね。
今回はその様なご相談で対応させて頂きました。
処理はクリアシルバです。
銀鏡皮膜『クリアシルバ』とは??
銀鏡皮膜『クリアシルバ』とは銀鏡反応を工業的に応用し、電気エネルギーを使用せず素材表面に純銀膜を生成する方法です。
銀鏡反応は古くからある技術で、有害な金属を用いずに高級な意匠性を付与します。
クリアシルバのメリットは
材質に制限が少ない。
樹脂材料などに1~2個処理を施したい場合に効率的
金属質感を持たせながらカラーリング可能
パテ埋めなどの補修上にも処理可能
これら優れたメリットがございます。
では、クリアシルバのデメリットにはどのような事があるのでしょうか?
クリアシルバのデメリットはこんな所です。
金属メッキのような皮膜硬度がない。
膜厚の調整ができない
メッキの様な機械特性(耐摩耗性、電気特性など)が得られない。
クリアシルバはあくまでも装飾目的の表面処理となります。
ただし、例えばABS樹脂に装飾のニッケルクロムメッキを施したいとなった場合ですと、
まず、材料の確認が必要になります。
あまり知られておりませんが、ABS樹脂にはメッキグレードというものが存在しており、
メッキ処理に適した樹脂の配合された材料がございます。
このメッキグレードのABSであることが確認できた場合ですが、メッキ工程は以下の工程を行います。
エッチング
中和
表面調整
触媒付与
活性化
無電解ニッケル(下地作り)
銅メッキ(必要時)
ニッケルメッキ
クロムメッキ
これらをご用意させて頂き処理を行うのですが、金属材料へ装飾のニッケルクロムを施す場合の約3倍工程になりますので、試作などを施す場合でも高額な内容になります。
目的が意匠性であればクリアシルバのほうが品質面、価格面などでメリットがございます。
そのほかの機能性が目的ですと他のメッキ処理を選択頂く形となります。
クリアシルバは9色のカラーバリエーションを対応しております。
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