金メッキは、その優れた耐食性、低電気抵抗、高い熱伝導性、そして高温下での使用にも適する信頼性の高さが特徴です。また、シリコンとの共晶接合が可能であるため、多様な用途に対応できる点でも評価されています。
しかし、そんな優れた金メッキにも難点があります。それは「硬さ」の問題です。
金メッキの皮膜硬度の比較
メッキ種 | 皮膜硬度(Hv) |
金メッキ(24K) | 60〜100 |
硬質金メッキ | 200程度 |
チタンコート | 2000程度 |
金メッキは、優れた特性を持つ一方で硬度が低く、使用時に摩耗しやすいという課題があります。この問題がある場合、通常は硬質金メッキを提案しますが、さらに高い硬度が必要な場合には、当社のチタンコートをおすすめします。
チタンコートについて
チタンコートは、その名の通り、チタンをベースにした皮膜であり、非常に硬く耐摩耗性に優れています。見た目は金に近いものの、傷がつきにくいため、扱いの際に気を使う必要が少ないことが大きなポイントです。
このように、金メッキとチタンコートはそれぞれ異なる特性を持ち、使用する場面や求められる性能によって選択肢が変わります。硬度や耐摩耗性を重視する場合には、チタンコートが有効な選択肢となります。
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【著者のプロフィール】
1996年、福井工業大学附属福井高等学校を卒業後、地元のメッキ専門業者に入社、製造部門を4年経験後に技術部門へ異動になり、携帯電話の部品へのメッキ処理の試作から量産立ち上げに携わる。
30歳を目前に転職し別のメッキ専門業者に首席研究員して入社。メッキ処理の新規開発や量産化、生産ラインの管理、ISO9001管理責任者などを担当。
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