パラジウム金属の魅力??
パラジウム(Pd)の魅力は、貴金属の中では価格が低い点が魅力の一つでしたが、2021年8月現在平均相場1g 約10,000円(金1g 約7,000円)と金の価格を大きく超えた高価な金属となっております。
以前は価格が低い事が魅力の一つであったパラジウム金属、高騰の原因は何処にあるのでしょうか?
パラジウムの主な用途
パラジウム金属の主な用途は、自動車の排ガスの触媒用途です。
自動車から排出される排ガスには窒素酸化物、炭化水素、一酸化炭素などが含まれておりますが、パラジウム金属を使う事で炭化水素を水に、一酸化炭素を二酸化炭素に変換する事ができるため、大量に使用されております。
パラジウム用途別割合(2009年データ)
使用総量 233,250kg
電子部品 17%
排ガス触媒 52%
歯科材料 9%
宝飾用途 15%
その他 7%
パラジウム金属には様々な優れた性能があります。
そんなパラジウム金属で製品を作るのではなく、パラジウムめっきを施す事で
パラジウム金属の特性を製品に持たせる事が可能です。
パラジウムの価格を変動させている要因はこの2つだった
1.ディーゼル車の需要低迷
ディーゼル車の低迷は自動車メーカーの不正処理事件が発覚してから、ディーゼル車の需要が低迷し、変わってパラジウムを触媒として利用したガソリン車、ハイブリット車、電気自動車の需要が延びた事が挙げられます。
2.供給元の問題(ロシア、南アフリカ)
ただでさえ希少性の高い金属でしたが、米国が行ったロシアに対して行った政治的制裁や新型コロナ変異株が南アフリカ大流行している事で鉱山の稼働率が下がっている事などが一因にあるようです。
3.供給元の問題(ウクライナ侵攻)
ロシアはパラジウムの生産量が世界生産量の4割(2022年)と非常に高い割合を占めています。ロシアによるウクライナ侵略勃発後、民主主義諸国によるロシアへの制裁が強化されています。ルーブル急落などロシア経済は大混乱に陥っています。ロシア産品が経済混乱により輸出できなくなる可能性や、ロシアが制裁への報復として禁輸を仕掛けてくる可能性も心配されます。
ウクライナ侵攻による影響はパラジウムだけに留まらず、アルミニウム、ニッケル、チタンなどにも影響が出てきております。
まとめ
2020年時8月時のパラジウムの平均相場は1g 7,000円ですので2021年8月時で約1.5倍の価格になっています。
パラジウムメッキなど貴金属メッキに関してはほとんどのめっき専業者の見積もりはひと月毎に変動する形となっていると思います。
ただこの相場変動をクライアント様が理解されていない場合ですと、先月と今月で大きく単価が変動した場合に理解をしていただけなく、「1ヶ月でなんでこんなに単価が上がるのか?」といった事になります。
貴金属以外の金属(ニッケルや銅など)も日々変動しており、相場が下がるよりは上がる傾向になっておりますので、数年前に処理した同じ内容のメッキ処理でも価格が変動する事が予想されます。
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