ノンクラック硬質クロムめっき
マイクロクラックとは?
硬質クロムめっき皮膜には、目には見えない微細なひび割れ「マイクロクラック」が存在します。このマイクロクラックは、以下のような問題を引き起こすことがあります。
マイクロクラックが母材にまで貫通している場合、空気や水分、腐食性ガスが母材に到達し、腐食が発生することがあります。
クラック内にオリゴマーなどの汚れが浸透しやすく、これが製品の品質に影響を与えることがあります。
硬質クロムめっきを施した製品で成型を行う際、皮膜のクラックが製品に転写されることがあります。
新技術でマイクロクラックを解消!
長年、硬質クロムめっきのマイクロクラック問題は、これまで多くの製造業者にとって頭痛の種でした。しかし、弊社の新技術により、この問題を解決し、より高品質な製品を提供できるようになりました。
当社のノンクラック硬質クロムメッキの特徴
液晶フィルムなどに皮膜の欠陥が転写される事を課題にされていませんか?
液晶フィルムなどにめっき皮膜の欠陥が転写されてしまうなどの課題をお持ちの方は、ノンクラック硬質クロムめっき(クラックレス・クラックフリー)により課題が解決できる可能があります。
硬質クロムめっき皮膜は通常であればめっき皮膜に無数のクラック(割れ)が発生しています。
例えば液晶フィルムなどを製造する際のロールなどではこのクラックが製造された液晶フィルムに転写される可能性があるため、クロムめっき表面にクラックなどの欠陥がないものが求められます。
硬質クロムめっきを施したシャフトで、クロムめっきの剥がるなど問題はありませんか?
硬質クロムめっきの剥がれが発生し、皮膜を解析した所クラック(皮膜に割れ)が発生しているなどございませんか?
硬質クロムめっき皮膜の剥がれの原因はクラックが原因かもしれません。
ノンクラック硬質クロムめっき(クラックフリー・クラックレス)は皮膜にクラックが発生致しません。ノンクラック硬質クロムめっきを施す事でめっきの剥がれに対する課題が解決できる可能性があります。
断面観察
一般的な硬質クロム断面
ノンクラック硬質クロム断面
ノンクラック硬質クロムめっき開発の目的
クロムめっきの割れが皮膜物性に与える影響として、成形フィルムへの転写、皮膜の剥がれ、耐食性の低下が挙げられます。クロムめっき皮膜にクラックが存在することで、腐食因子が毛細管現象により割れ目に浸透し、素材の腐食を引き起こします。
めっき皮膜にクラックが無ければこのような現象は起こらないため、クロムめっきの割れやピンホールを無くしたノンクラック硬質クロムを開発しました。
ノンクラック硬質クロムめっき皮膜硬度
硬質クロムめっきと言えばやはり皮膜の硬さが大きな特徴ではないでしょうか?
世の中にも実はクラックのないクロムめっきは存在しております。弊社との違いは何と言っても硬さです。
ノンクラック硬質クロムめっきの皮膜硬度HV750〜850程度ですので、日本工業規格(JIS H8615)をクリアした内容で対応可能です。